第39回日本給食経営管理学会研修会開催報告
第39回 日本給食経営管理学会研修会が次の通り開催されました。
開催日時:2025(令和7)年9月19日(金) 18時30分〜20時00分
開催方法:WEB開催<zoomを用いたリアルタイム方式での開催>
(後日オンデマンド配信2025年9月29日(月)~10月27日(月))
テーマ :日本人の食事摂取基準(2025年版)~水溶性ビタミンについて~
講演①日本人の食事摂取基準(2025年版)水溶性ビタミンの概要と主な変更点
講師 大阪公立大学 教授 叶内 宏明 先生
講演②日本人の食事摂取基準(2025年版)の活用と水溶性ビタミンの実践研究
講師 大阪樟蔭女子大学 准教授 青 未空 先生
座長 武庫川女子大学 教授 堀内 理恵 先生
今回の研修会では、「日本人の食事摂取基準(2025年版)~水溶性ビタミンについて~」として、
大阪公立大学教授 叶内宏明先生と大阪樟蔭女子大学准教授 青未空先生にご講演をいただき、座長の武庫川女子大学教授 堀内理恵先生のもと研修会は進められました。この研修会は、リアルタイムとオンデマンド配信で開催しました。
ご講演では、日本人の食事摂取基準(2025年版)の水溶性ビタミンの考え方の基本から活用まで、わかりやすく詳細に解説してくださいました。講演①では、食事摂取基準のビタミンにおける生体指標の考え方について説明がありました。活用に際し、その値は「不足又は欠乏の症状が現れ得る」摂取量なのか「体内量が維持」される摂取量なのか、または「体内量が飽和」している摂取量なのかなど、その値の持つ背景や意味を理解する必要があることを再確認しました。講演②では、水溶性ビタミンの不足を回避するために食事摂取基準の値をどのように活用するのか、実践研究を例に説明されました。日本食品標準成分表の値は、一般に用いられる食品の平均的な値であり、調理損失など調理後の栄養量の変化や生体利用率の個体差を考えると、水溶性ビタミンについては、習慣的な摂取量を推奨量以上(または目安量以上)にすることが現実的な対応であると説明されました。また、講演①講演②のいずれにおいても、実践研究において食事調査を実施する重要性と必要性についてお話しいただき、今後の研究活動についても重要なご示唆をいただきました。
今回の研修会も関心が非常に高く、会員だけではなく非会員や学生も含め、87名の参加登録がありました。ご参加いただきました会員の皆様,また研修会の運営にご協力いただきました皆様に深く感謝いたします。次回40回研修会は,2026年2月頃の開催を予定しております。研修会の詳細が決まりましたら,学会ホームページ等でご案内いたしますので、多くのご参加をよろしくお願い申し上げます。
研修委員会 委員長(2024年度)
田丸淳子(神戸学院大学栄養学部)
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