第36回日本給食経営管理学会研修会開催報告

第36回日本給食経営管理学会研修会が次の通り開催されました。
     開催日時:2024(令和6)年3月15日(金)
     開催方法:WEB開催<zoomを用いたリアルタイム方式での開催>
          (後日オンデマンド配信(2024年3月22日(金)~4月22日(月))
     テーマ :「児童福祉施設等における食事提供ガイド」の改訂について
                     座長:大阪公立大学 准教授 髙橋孝子先生
           講演①「児童福祉施設等における食事の提供ガイド」改訂に向けた検討
                     講師:こども家庭庁成育局母子保健課 久保陽子 先生
           講演②厚生労働科学研究「児童福祉施設における栄養管理のための研究」成果概要
                     講師:新潟県立大学 教授 村山伸子 先生
           講演③「児童福祉施設等における食事の提供ガイド」改訂のポイント
                     講師:女子栄養大学 教授 石田裕美 先生

 講演①では、久保陽子先生より、児童福祉施設や児童福祉法、保育所における食事の提供や食育の推進に関わる主なガイドラインや通知についてご説明いただきました。そのうえで、「食事・食生活をはじめとしたこどもを取り巻く環境や課題の変化」と「多角的な視点による、子供一人一人の発育・発達に対応した食生活全体の支援」の充実のために、「児童福祉施設における食事の提供ガイド(平成22年3月)」と「保育所における食事の提供ガイドライン(平成24年3月)」を総合し「児童福祉施設等における食事の提供ガイド」の改訂へと至った経緯をお話いただきました。講演②では、村山伸子先生より、「児童福祉施設等における食事の提供ガイド」の改訂の根拠として、平成31年度から令和3年度に実施された児童福祉施設における栄養管理のための研究成果についてお話いただきました。保育所に通う幼児では、給食のある平日は給食が無い休日と比べて栄養素摂取量が多いこと、世帯年収により幼児の食事格差が生じているなど、保育所給食の重要性が示されました。しかし、保育所等における栄養管理のPDCAの現状は課題も多く、アセスメント結果が栄養管理に活用されていない状況が説明されました。また、これらの課題は、管理栄養士・栄養士のいない施設でより顕著であり、制度的な整備が必要であることもお示しくださいました。講演③では、石田裕美先生より、「児童福祉施設等における食事の提供ガイド」のポイントについてご説明いただきました。「児童福祉施設における食事提供のPDCAの構造」を実現のための具体的なアセスメント項目や計画、実施・推進、モニタリング、評価、改善の進め方について解説していただき、さらに児童福祉施設における多職種連携の重要性についてもお話くださいました。
 今回の研修会も非常に高い関心を持っていただくことができ、会員だけではなく非会員や学生も含め、134名の参加登録がありました。ご参加いただきました会員の皆様,また研修会の運営にご協力いただきました皆様に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。次回37回研修会は,2024年9~10月頃の開催を予定しております。研修内容,開催方法等の詳細が決まりましたら,学会ホームページ等でご案内をさせていただきますので、今後も多くのご参加をよろしくお願い申し上げます。

                                    
                                       研修委員会 委員長(2023年度)
                                       田丸淳子(神戸学院大学栄養学部)

アンケート結果はこちらからご確認ください→ アンケート結果