第34回日本給食経営管理学会研修会報告
2023(令和5)年3月10日(金)に本学会の第34回の研修会がリアルタイム方式でWEB開催されました。今回のテーマは、「医療施設給食のこれからを考える~赤字課題の解決に向けた対策~」でありました。研修会の様子を録画した動画が、後日オンデマンド配信(2023年3月15日(水)~4月14日(金))されました。
今回の研修会は、「医療施設給食の赤字化の理由~給食経営管理および臨床栄養管理の視点からの考察」として、公益財団法人慈愛会法人事業部理事長室兼企画部経営企画室課長代理の高野正樹先生よりご講演をいただきました。
病院の栄養部門の運営について、医療施設をもつ法人の経営企画部門所属という高野先生のお立場でご研究されている内容を「ヒト」「モノ」「カネ」の視点でご講演いただきました。病院給食部門はヒト・モノ・カネで課題をかかえており、解決策も手探りの状況が続いていることを指摘され、これらを解決して行くには、制度改正が必要であることを提案されました。ただ、制度改正だけでは解決は難しいとして、各給食施設が事例研究を蓄積し、事例を集めながら対応策を検討する必要性を示されました。
ご講演のあとには、質疑応答およびディスカッションが座長の独立行政法人労働者健康安全機構 大阪労災病院栄養管理部栄養管理室⻑の⻄條豪先生のもと進められました。管理栄養士が給食施設の栄養部門の運営について、今何をすべきかなどをディスカッションすることができました。
今回の研修会も高い関心がもたれ,非会員の参加も多く,約150名もの参加登録者がありました。参加登録者からは,講演は「大変参考になった」というご感想を多数いただいております。
ご参加いただきました会員の皆様,また研修会の運営にご協力いただきました皆様に深く感謝いたします。
本当にありがとうございました。
次回35回研修会は,2023年9月頃に開催する予定であります。
研修内容,開催方法等の詳細が決まりましたら,学会ホームページ等でご案内をさせていただきます。
今後も多くのご参加をよろしくお願い申し上げます。
研修委員会委員長 朝見 祐也(龍谷大学農学部食品栄養学科)