第25回 日本給食経営管理学会研修会のご報告
 2018(平成30)年8月19日(日)に龍谷大学瀬田学舎9号館において、本学会の第25回の研修会が開催されました。今回の研修会は「実践研究を推進するための産学連携の方法―産の役割、学の役割―」をテーマとして開催されました。前回の第24回の研修会と同様に中長期計画作成委員会(MSWG2)で報告された課題である産学の乖離を縮めていくことを目的にテーマを設定いたしました。
 午前中は、教育講演が2演題あり、まず日本女子大学家政学部食物学科教授の松月弘恵先生より『変化する給食システムに学会はどう対応するのか―産の役割、学の役割―』としてご講演いただきました。給食経営管理領域における教育の種々の問題や給食会社等企業側の学会へのかかわり方などの問題についてお話をいただきました。次に、千葉県立保健医療大学健康科学部教授の渡邊智子先生より『給食栄養成分表示と食品成分表の活用』としてご講演いただきました。給食施設の栄養成分表示について、多くの施設が栄養成分値を「料理としての値」で示さず、「食材としての値」で示していることの課題や、食事提供に使用する食材量の入力をすれば、発注量と、「料理の栄養成分値」が算出できるような栄養計算システムの開発の必要性をお話しいただきました。
 午後は、教育講演で問題提起された内容について、学会としてどのように対応し、改善策あるいは検討の方向性を示していくべきかをディスカッションするために2つのワークショップを実施しました。テーマ1は『給食システムにおける課題と目標を、「産と学」で共有して達成するためになすべきこと』として、午前の教育講演に引き続き松月先生が、テーマ2は『給食の栄養成分表示の標準化にむけた課題とその解決のために必要な研究や業務は?』として、女子栄養大学教授の石田裕美先生と大阪市立大学大学院教授の由田克士先生がそれぞれコーディネーターとしてご担当されディスカッションを進めました。それぞれのワークショップでは、参加者の先生方が1グループ6〜8名程度にわかれ熱心に意見交換し、課題解決に向けての一定の方向性を出すことができました。今回のワークショップで得られた方向性の詳細は、本学会の学会誌に掲載する予定にしています。学会誌への掲載によって多くの会員の皆様に、情報を共有させていただきたいと考えております。
 研修会の最後には、静岡県立大学教授で本学会の企画委員長である市川陽子先生より『「健康な食事・食環境(スマートミール)」認証制度について』として、制度の現在の状況を詳細にご説明いただきました。
 本研修会は、約60名の先生方にご参加いただき、盛会のうちに終了いたしました。ご参加いただきました先生方、また研修会の運営にご協力いただきました先生方に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。
                  

龍谷大学農学部食品栄養学科 朝見 祐也

●第25回研修会アンケート結果(PDF)は、こちらをクリックしてください。

  
    教育講演の様子            スマートミール認証制度の講演の様子

  
ワークショップの様子@            ワークショップの様子A
  
ワークショップの様子B            ワークショップの様子C